カルチャー交感ノート

今週聞いたもの、見たもの、読んだものを書いて、交換して交感するノート

銀杏BOYZ「ねえみんな大好きだよ」

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今の今まで「私と銀杏BOYZ」みたいなクソみたいな文章を書いてたのだけど、ちっとも面白くないので全部消して書き直してる。銀杏BOYZの「ねえみんな大好きだよ」というアルバムが僕は好きだ。それでもういいじゃんね。俺はいったい何をこねくりまわして銀杏BOYZを語ろうとしてたんだろうか、あーはずかし。

 

このアルバムを聴くまで、「もう銀杏BOYZを聞いても昔のように好きだなとは思わないんじゃないか」と思っていた。これまで出たシングルを聞いても、正直冷静に受け止めていたし、なんだか今更「ロックンロールは世界を変えて」なんて歌われてもなあ、もう僕もアラサーだし、現実は厳しいし、みたいな感じで、あとは自分自身の音楽の好みも変わっていってるし、以前ほどの熱量では銀杏BOYZを追いかけるという言い方は変だけど、まあ俺も大人になってしまったんだなーと思っていた。

 

「ねえみんな大好きだよ」には”恋”とか”青春”とか”あなたと僕”がやっぱり歌われていて、”夏の終わりでプールサイドの君はウインク”しているし、”セブンティーンアイスは美味しい”、うーん、やっぱり聞いていてなんだかくすぐったい。くすぐったいんだけれど、再録された「エンジェルベイビー」のどうにも手数の多いドラムに愛おしさを感じるのはどうしてか。聞いていると10代の頃の自分が帰ってくる、なんてことはやっぱりないんだけども、そのくすぐったい気持ちになること含めて嬉しかった。あの頃のようなノスタルジーとかでなくて、今の銀杏BOYZの音楽を好きだと思えた。「生きたい」や「DO YOU LIKE ME」はまだよくわかんないけど、これからゆっくり好きになっていこう。30歳を過ぎて「恋は永遠」や「アレックス」といった曲を歌う銀杏BOYZを好きになれたことが嬉しい。それは少し退屈、、なことかもしれないけれど、でも今はそれでいいんじゃないかなーと思ってる。

 

うめもと