羊文学「銀河鉄道の夜」
羊文学によるゴイステ・銀杏の名曲のカバー。このバンドを熱心に追いかけてはいないので、何故今、このタイミングでこの曲を単発カバーしたのかは知らないのだけど、塩塚モエカの溶けるような歌声が、秋から冬へと移っていくこの季節に丁度よろしく、なんだか染み入ってしまったのでした。
そして、はたと気づいてしまった。銀杏BOYZはついこのさっきも「ねぇみんな大好きだよ」という愛おしいアルバムを私たちに届けてくれたのだけど、そんなこととは全然別に。僕らはまだまだずっと「銀河鉄道の夜」を聴き続けていけるし、それで全部全然、申し訳ないくらいに満足なんじゃないかと。「DOOR」から15年、「さくらの唄」から19年。数字にすると割と長く感じるけど、私はまだまだこのアルバムたちをしゃぶっていけるし、まだまだ聴き足りていないような気さえするのです。このアルバムがあれば十分に足りているような感覚さえ。そういうのを「歳を取る」と言うのかも知れないですけど。